社会科学の欠点は、実験室で実験することができないところにある。
つまり、これまでの膨大な社会データを元に判断せざるを得ない。
ただ、それが果たして可能であろうか?

たとえば、法人税率をいくつにすれば国民にとってより良いか、を人工知能に判断させたいとする。
その場合、横軸(変数)を法人税率とした場合、縦軸(目的関数)はどう取るべきか?
失業率?GDP伸び率?相対的貧困率?それともそれらの複合したもの?だとしたらどのように重み付けするか?
答えは「分からない」。それは人工知能が判断できない領域である。ゆえに目的関数は国民が決めなければならない。
それこそが僕の提唱する「国家人工知能計算式法」である。