VIP+の最初の歴史は、VIPから来襲する荒らしからの防衛であった。
そのために自治議論が開設当初から盛んで、多くの固定ハンドルが激論をぶつけあった。
そして、その中で大きな議題だったのは「VIPとは異なる、僕らの文化とは何か」。
僕らはVIPの亜流とされ、文化がないことにVIP+民は劣等感を持っていた。辺境民族の特徴だ。

そのような雰囲気は3年ほど続いたと思う。だが、何も結論を得なかった。
僕も失望していたし、もうVIP+は死んだと思った。それでVIPのコテ雑へ行った。僕はVIP+を捨てたのだ。

しかし、僕はそこで初めて気づくことになる。僕のような人間はVIPに誰もいないということに。
そう、あの苦しい論争の中で、自然とはぐくまれた「互いに忖度せずに議論すること」
これがVIP+の文化になっていたのだ。ほどなくして、僕と同じ苦しみを味わってきたコテたちが
VIP+のコテスレを作るようになる。そのコテスレの中で文化の継承者が生まれた。未来は続いていたのだ。
そして、今、あの苦しい時代から10年たったここに君らがいて、議論している。これは素晴らしいことだと思いませんか。