時系列めちゃくちゃで書くことにな?けど許してくださいorz

自衛隊四方山話
班長だってつらいものはつらい
僕が新隊員教育隊の班長をしていたころのこと
新隊員教育隊では座学から戦闘訓練まで多岐に渡る訓練をする
その中にはガス体験というものがある
専用の天幕(テント)の中で催涙効果のある線香を焚き、その中に防護マスク(ガスマスク)を装着して入りマスクの効果を確認させるものだ
しかしながら訓練はこれで終わらない
天幕内でマスクを外し催涙ガスがなんたるかを己の身をもって知ることになる
マスクを外すと瞬く間に涙はこぼれ鼻水は滝のように流れ喉が焼けるような感覚に陥る
その状況で歌を歌ったり腕立て伏せ等の運動をし、班長がよし出ていいぞ!
と言ったらようやく天幕から出ることが出来る
ガスの効き目には個人差がある。
ちなみに僕は滅法効くタイプであり、僕が新隊員の頃地獄のような思いをした
もう二度と経験することがないし、いい思い出になるだろう
と思っていたが一つ重要なことを忘れていた
ガスの焚かれた天幕の中に新隊員と共に班長も入るのである
しかも
最 初 か ら マ ス ク を
つ け ず に
なんてこった、しかも今の僕は班長、情けない姿は見せられない、耐えねば
先に入った班が天幕から出てきた
皆顔から色々なものが出ていたが概ね笑顔である
ちっちくしょう、次はうちの班の番だ
フリーザの本気を見てガタガタ歯を震わせているベジータのような気分だ

しかしそれを態度に出すことなくさぁ行くぞ!と班員を引き連れて天幕へ入る
20秒も経たないうちに僕は涙と鼻水でまみれている
内心ぐああ、く、苦しい、早く出たい
と思いながら隊員達にどうだ!マスクはすごいだろう?などと余裕ぶってのたまう
さっ、さっさとマスク外させて短い歌のワンフレーズでも歌わせてここから出よう!
と絶えず思っていた訳であり、それを実行する
隊員達がドラえもんの歌を歌いまーすと言い、よし歌え!…早くな
と返す
彼らが歌っている間、無限のような時の流れを感じた、このままいけば僕もニュータイプになれるんじゃないかと思えるほどだ
彼らの歌を聞いている余裕はない
最早自分との戦いだ
僕はまだララァのところには行けないんだ
等ろくでもない戯言を脳裏に浮かばせていたら
班長、班長、終わりましたよ!
と班員に声をかけられ正気を取り戻す
よし、出るぞ!と最後の虚勢を振り絞って天幕の外へ

ガスのない世界へ戻ってきた
あぁなんて世界は素晴らしいのだろうと思いながら班員達と顔を洗う
どうだ?きつかったか?
と僕が聞くと
いやぁーキツかったですねww
でも班長が一番きつそうでしたよwww

ば れ て た www
生意気なクソガキが!と思ったが図星なので黙って顔を洗う班長であった

おわり
やべえ、休憩が終わっちゃう!