05月02日の報告

フェアプレー賞の点検はこのGWの合間にもしっかり行われており
どの組団も減点無しで乗りきっている
生徒会が点検をサボったような気がしなくもないが、それは良いとして
どのクラスも減点なしだと差がつかないので、ヤン君(団長)たちが不満げだった

今日の1時間目は運動会の話し合いをした
組団対抗選抜リレーの選手と長距離走の代表選手を決める
自分にとっては一大事である

どちらの種目も各クラス男女二名ずつを選抜する
昨年、担任の忖度によりリレーの選手になれなかったことを根に持っている自分は
昨日と今日に限って登校している不登校女のほうをチラリと見た

青組団長ヤン君は言った
「ぶっちゃけマジで勝ちにいくんで昨日のタイム順に決めっから」
どこからか持ってきた資料を見ながらヤン君は下手くそな字で黒板に名前を書いた
「はいっ!こいつらが選手です」
誰も反論はしないし、担任も何も言わない

しかし自分は何も言わないわけにはいかなかった
「えっと、自分はリレーも800mも出るってこと?」
「当たり前じゃん」
「さすがに一人で二種目っていうのは……?」
担任のほうに視線を送ったが、担任は何も言わない
「去年、陸上部の部長はどっちも出てたぞ?あれが許されるなら出ていいでしょ?」
ヤン君の勢いに押されたしクラスから反論もなかったので、自分は二種目出ることが決定した
今年は当日棄権するわけにはいかないだろう

2時間目と3時間目で校庭の石拾いをし、4時間目以降は通常授業に戻った

陸上部のメンバーは全員リレーか長距離の選手になっており
部長は今年も二種目出ることになったという
どちらか一種目というのは教育的配慮であって、そんなルールはどこにもなかったのだ
「去年は当日に逃亡したんだから今年は800m走れよ」
と顧問に厭味っぽく言われたが、気分はさっぱりしていた

帰省していた姉は戻って行った

今日の報告終わり