週4登校の中学生が勝手に語る3学期
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始業式はとくに目新しいこともなかった
2年生だから受験もない 午後の学年集会は修学旅行について説明するということで
不登校を除く全員が体育館に集まって先生が来るのを待っていた
いつもはサボる不良たちも後ろの方で駄弁っていた 修学旅行は3年生になってすぐに予定されている
中学生にとっては最大のイベントであり
田舎者にとって数少ない遠出の機会である 数学の先生が「起立!!」と叫びながら体育館に入って来た
それにつづいて学年付きの先生たちが入ってくる 何を始めたかと思えば、生徒たちの足元をじーっと見ている
当然自分も見られたが、何をしているのかさっぱりわからなかった そして十数名の生徒がつまみ出された
いかにも怒られそうな生徒ばかりだったが何が基準だったのか? 「お前ら靴もマトモに履けないのか!!」
数学の先生が真顔で怒鳴った 先生につまみ出された生徒たちは
上履きのかかとを踏みつぶして履いていたのであった 「こんなんじゃ恥ずかしくて修学旅行に連れていけない!!」
全員が数学の先生が大声を出しているのを黙って見ていた 「来週は毎日お前らの靴を点検する」
「一人でもスリッパ履きしてるやつがいたら修学旅行はナシな?」 「わかったら返事しろ返事!!!」
ぽつりぽつりと返事が聞こえたところで学年集会は終わった 教室に戻ると、担任が「ということで、来週から靴の点検します」と言ったので
さっきのは思い付きで言ったのではないのだと分かった ご丁寧に模造紙で点検カレンダーを作ったらしく
12日のところにさっそく×印が書き込まれた これは来週だけでは済まなそうだ
先生たちは修学旅行を餌にして生徒の生活態度を改めさせるつもりなのだ ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています