大東○託には数々の厳しい修行がある。
五穀と塩を断ち、100日間に渡り一日800コールし続ける「八万枚大電話供」。
生きるために必要なものを極限にまで制限して行われるこの行は、想像をはるかに絶する厳しい修行である。
アポイントが取れなければ容赦のないスタンガン行が待っている。

「千日回宅訪」という修行がある。
険しさを極める性格の地主への宅訪を1日48回、年間およそ120日、9年の歳月をかけ、1000日間訪ね続ける。
まさに荒行中の荒行である。たとえ病や怪我、嵐の日であろうと、行半ばで辞める事は許されない。
白装束に身を包み、ひたむきに宅訪し続ける。

更に、一切の飲食を断ち、眠らず、横にならず、これを貫く事9日間、地主宅に立て篭り相続対策を唱え続ける「相続無行」に挑む。
行の最中命を落とす事もある過酷さで、あらゆる感覚が研ぎ澄まされ地主の心が折れて落ちる音も聞こえたという。
その厳しさゆえ千日回宅訪を果たした者にしか許されない。

これらの難行を達成した者だけが、阿修羅の道を説く大阿闍梨建託士となる。