
https://news.yahoo.co.jp/articles/e308a005809f358fa5cce5721768a3126571bb07
韓国では借金を返せない人が増えている。コロナ禍時期に急増した低利ローン、満期延長などの支援策が終わろうとしているが、景気回復がなかなか進まないためだ。
21日、韓国金融監督院が発表した「国内銀行のウォン貸与延滞率」によると、今年2月末に比べて3月末の新規延滞額(1カ月以上、元利金を返済できなかった借入)は3兆ウォン(約3100億円)急増した。
これは前月増加幅(2兆9000億ウォン)よりも1000億ウォン多い。昨年2兆ウォン中盤台を維持していた月別新規延滞額は今年1月に3兆2000億ウォンで3兆ウォンを突破したことに続き、3月に再び3兆ウォンを記録して高止まりしている。
ただし前月比3月末の延滞率(0.58→0.53%)は0.05%ポイント小幅に下落した。分期末に合わせて銀行が延滞債権を整理(償却・売却)した影響だ。延滞債権の整理とは関係なく、新規延滞額だけを反映した新規延滞率は3月末0.12%で、2月末(0.12%)と同じだった。
延滞率管理の脆弱層は中小企業と自営業者だ。金融監督院によると、3月末の中小法人の延滞率(0.8%)と個人事業者延滞率(0.71%)は分期末効果で前月比それぞれ0.1%ポイント・0.05%ポイント下落した。だが、昨年3月末と比較すると、中小法人の延滞率は0.19%ポイント、個人事業者は0.17%ポイント急騰した。コロナ禍期に借りた借入の満期延長などが終了して償還負担が本格的にのしかかってきたためだ。資金力が不足した中小企業と自営業者の困難が深刻化した。