
小さな発見が暗号解読の鍵だった
しかし、ドイツはエニグマの暗号をさらに複雑にし、ドイツ侵攻の脅威が迫る中、ポーランドの情報局は解読した暗号やボンバの情報などを、イギリスとフランスに引き渡します。
アラン・チューリングを含むイギリスのチームは、ポーランドの成果をもとに暗号解読を始めます。エニグマ暗号の弱点、例えば暗号にしたときに、同じ文字には暗号化されないということを利用して解読の仕方を見つけ出したのです。
「エニグマはメッセージが暗号化される可能性のある方法の数が天文学的に大きかったので、人間が徹底的にチェックするには、あまりに大きすぎる数でした」とWooldridge氏は説明しています。
ボンバは膨大な数の可能な解読を自動的に選別する機械式コンピューターだったとのことです。
現代の人工知能がまさにそのために訓練されていますよ。科学者が手作業で計算するには、信じられない時間がかかる膨大なデータの中からパターンを見つけること。だからこそ、アラン・チューリングが
理論的コンピューターサイエンスと人工知能の父と考えられているのは当然のことです。チューリングが自分の死後に、自分が確立したこの分野がどれほど進歩したかを知ったらびっくりするでしょうね。
https://news.yahoo.co.jp/articles/840f4400e678266dcd176cc153344dcf7e89b1dd