https://news.yahoo.co.jp/articles/2973f9dc401aee1df86048afd2af9ceb906ebb89?page=2

だが実際はそれほど単純な人間関係ではなかった。♯22で指摘した通り、サンエイが系列としてうたっている14店舗のうち、関根容疑者が事実上経営をしている店が5店舗程度あり、ここの売り上げが好調だったことをおもしろく思わない宝島さんと関根容疑者との間で経営の主導権を巡る軋轢が深まっていた。

宝島さんが実権を奪おうとしたことに反発する関根容疑者が「(店を)取られるくらいなら、こっちから取ってやるか」と口にするのも知人が聞いており、対立は深まっていた。

「関根容疑者は今年2月、系列店の店員らにSNSで、自分が主導してきた店のスタッフへの賃金支払いは4月から宝島社長が行うようになるので賃金が下がる人もいるかもしれない、と伝えています。

そのメッセージの中で『納得できなければ言い返せ』『宝島か関根か、どちらにつくのかと言われるかもしれない。思いの丈を(宝島社長に)伝えて構わない。その結果何か嫌なこと言われるかもしれませんが。私はみんなの側にいる』とも表明していました。そして『4月末までにはすべて片付けます』とも書いていました」(店舗関係者)

「4月末」とは、今回の事件のことを念頭に置いていたのだろうか。

■事件後、関根容疑者が指示を出した最初のメッセージ

関根容疑者の逮捕後、“関根派”の系列店のスタッフの一人は「関根さんは本当に思いやりがあった。名前入りの店のユニフォームをくれるとか、配慮が深い人だった」と話し、大きな衝撃を受けているようだった。

一方、“非関根派”の店のメンバーは「セイハさんは“自分の店”では料理を運んだり細かい仕事をやったりしていたけど、そうじゃない店には指示に来るだけだった」と話し、サンエイの店員の中でも関根容疑者に対してはさまざまな見方があったことをうかがわせた。

(後略)