「少しでも安くなる業者を選んだのに…」
 メーカー勤務の20代女性・Aさんは、実家の引っ越しの際、母親の業者への対応に驚いたと明かす。

「作業員さんが4人ぐらい来てくれたのですが、明らかに働かない人がいるんです(笑)。それでも母はペットボトルのお茶を何本も差し入れし、
最後に作業のリーダー格みたいな人に何か封筒を渡していたんです。何か聞いたら、チップ的なものだという説明でしたが、
正直働かない人がいるせいで時間もムダにかかったのに……と、怒りさえ覚えました」

 引っ越し業者に心づけを渡す行為を、Aさんは「理解できない」と首を傾げる。

「いろいろな引っ越し業者に見積りを取って、少しでも安いところを選んだのに、心づけを渡したら意味がないと思うんです。引っ越し料金には
人件費が含まれているんだから、わざわざ追加でこちらが差し入れという形で経費を負担し、さらにお金を渡す意味がわかりません」(Aさん)

一期一会の人に渡すメリットはあるのか
 IT企業勤務の20代男性・Bさんは、実家から引っ越す際に、両親や祖父母世代から心づけの慣習を聞かされた。

「両親は引っ越しの際に、スタッフ1人あたり1000〜2000円程度で渡していたそうです。人数がわかっている場合は個別にポチ袋に
用意したこともあったとのこと。70代の祖父母は、引っ越し業者の分まで寿司やそばを出前で注文し、一緒に食べたそうです。
牧歌的な時代だったんだな、と思いました」

https://news.yahoo.co.jp/articles/4d6c3e8027e17465425aedc38c8ae46d773fffb8

 心づけについて、Bさんは「あげたい人があげればいい」というスタンスだ。