欧州に広がる「福祉より国防」 自由の代償、誰が払うか

東西冷戦後の平和を背景に経済統合や福祉の充実を進めた欧州には、ロシアのウクライナ侵略を受けて「戦争前夜」(ポーランドのトゥスク首相)の緊張感が漂う。各国は軍備拡張を急ぎ、福祉よりも国防を優先する動きが勢いづく。安全保障を巡る欧州の動向は、日本などアジア各国の議論にも影響を及ぼしうる。

医療・失業手当の削減も
北大西洋条約機構(NATO)の防衛費増額目標を達成するために、社会保障関係費を削減するの...

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR142KH0U4A410C2000000/