真言とは、仏様の言葉であり、発せられる音のこと。音そのものに神秘的な力が宿っているとされている。生き方に迷ったとき、不安や苦しみを抱えているとき、意味はわからなくても、神仏を信じて真言を繰り返し唱えることで、真言の持つ不思議な力により、さまざまな災いが取り除かれるとされている。

たとえば、「ノウマクサマンダボダナン バク」という仏教の開祖である釈迦如来の真言がある。「ノウマクサマンダボダナン」は帰命、つまり「帰依します」という意味。「バク」というのが釈迦如来をあらわしている。この真言は「釈迦如来に帰依します」という意味を持つ。仏教用語で「帰依します」とは、信じて拠り所にするという意味だ。

では、どのように真言を唱えればいいのか。真言を唱えるときは、仏様に意識をまっすぐ向けることが大切になる。「唱える」ということは、自分で声を出しながら、自分がその声を聞いていることになる。これが重要で、「唱える」ことによって、自分の内側に仏様の限りない大いなる功徳を受け止めることになるからだ。

唱える真言は、釈迦如来をはじめ、さまざまな仏様の功徳から、今の自分の思い、願いにふさわしい仏様、真言を選ぶ。優先する願いごとを1つ決めて、自分の好きな仏様の真言を唱えるところから始めるのがいい。

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