4月〜8月はカラスの繁殖期
人間への攻撃は「バンザイ」で防ぐ!?

身近なカラスは2種類、見た目も性格も違う
私たちが身近に見かけるカラスは主にハシブトガラスとハシボソガラスの2種類です。ハシブトガラスは名前の通りくちばしが分厚く、体も大ぶりで、声は澄んでいます。一方ハシボソガラスはくちばしがスマートで、体はやや小ぶり、声はしわがれています。

ハシブトガラス
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ハシボソガラス
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「ハシボソガラスは雛が落下して人が手を出そうとしない限り、まず攻撃しません。しかし、ハシブトガラスは、特に雛のふ化直後から巣立ち後10日間は雛を全力で守ろうとするあまり、巣のそばを通りかかる人を攻撃することがあるのです。大体、4月中旬から8月ぐらいがその期間にあたります」(中村さん)

雛を守ろうという親の愛情から、攻撃という手段に出るわけですね。では、彼らの攻撃から身を守り、お互いにストレスなくこの期間を過ごすにはどうすれば良いでしょうか。


ともにとても賢く、記憶力も抜群です。また雛に対する愛情は鳥の中でも群を抜いていますが、「このうち、主に人を攻撃するのはハシブトガラスです」と中村さんは話します。

(中略)

「カラスの攻撃は『くちばしでつつく』と思っている方が多いですが、実は後ろから人の後頭部を蹴るんです。そのため、傘をさせば頭が隠れるので防げるのですが、いつも持っているわけではありません。

一番良いのは『両腕をまっすぐに上に挙げて動かさず、そのまま歩いて通り過ぎる』という方法。両腕を挙げていれば、頭を攻撃しようとすると翼が腕に引っ掛かる可能性があるため、頭を蹴ることができなくなるんです」(中村さん)

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