奈良県葛城市の当麻寺の塔頭(たっちゅう)・念仏院(川中教正住職)から昨年盗まれた阿弥陀如来坐像(あみだにょらいざぞう)が、ネットオークションで落札した
会社経営、保木領太さん(52)(東京都)から寺に返され、13日、同寺奥院で返還式があった。

 仏像は昨年8〜9月頃、念仏院に侵入した男に盗まれた。その後、大阪府内の買い取り店に持ち込まれ、オークションに出されたことが判明。府警が男を逮捕し、
保木さんに事情を説明していたという。

 趣味で仏像を収集する保木さんは返還式で仏像を川中住職に手渡し、「すばらしい仏像で少し残念だが、元のお寺に戻ることに満足している」と語った。

 市の歴史博物館が仏像の写真などをデータベース化していたことが発見につながったといい、川中住職は「多くの方の協力で無事に戻り、
感謝しかない。詳細な記録で文化財を守った今回のケースが教訓になれば」と話した。

https://news.yahoo.co.jp/articles/0eacb4903f8136fbf44d0466a41001ef71aa001a