映画「オッペンハイマー」広島で試写会 元市長「核の恐怖描かれず」

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映画「オッペンハイマー」の試写会であったトークイベントで語る(左から)平岡敬さん、アーサー・ビナードさん、森達也さん=広島市中区で2024年3月12日、根本佳奈撮影

 原爆開発を主導した米物理学者を描き、アカデミー賞で作品賞など7部門を受賞した伝記映画「オッペンハイマー」の試写会が12日夜、広島市中区の映画館であった。上映後のトークイベントで、元広島市長の平岡敬(たかし)さん(96)は「原爆が作られる過程はあったが、広島の立場からすると、核兵器の恐ろしさが十分に描かれていない」と述べた。

 第二次世界大戦中、原爆開発の「マンハッタン計画」を主導して「原爆の父」と呼ばれたロバート・オッペンハイマーの葛藤を、クリストファー・ノーラン監督が描いた。