厚生労働省は今春に、各地域の医療機関ごとに出産費用や分娩ぶんべん実績などのデータを比較できるサイトを開設する。
算出方法に不透明さが指摘される出産費用を可視化することで、妊産婦が医療機関を選びやすくするほか、値上げに歯止めをかける狙いもある。

 サイトでは、市町村ごとに分娩を実施している病院やクリニックなどの一覧を掲載し、
各医療機関の〈1〉平均負担額〈2〉平均入院日数〈3〉年間の取扱件数〈4〉立ち会い出産や無痛分娩の実施の有無——などを公表することを想定している。

 2022年度の正常分娩の出産費用は全国平均で48万2294円で、物価高の影響もあり年々増加傾向にある。
昨年4月には、出産育児一時金が原則42万円から50万円に引き上げられたが、医療機関によっては50万円を超える場合も少なくない。
出産祝いの夕食や産後マッサージなどの料金が最初から負担額に含まれる医療機関があるなど、不透明さも指摘される。

医療機関ごとの出産費用・分娩実績が一目瞭然、厚労省が比較サイト開設へ…値上げの歯止めも狙い
https://news.biglobe.ne.jp/trend/0224/ym_240224_3509651203.html
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