コロナ禍で活動自粛中の2021年、2022年は急性アルコール中毒で搬送される患者さんがかなり減ったのですが、最近また増えてきました。
元通りになっただけかもしれませんけど……。飲み会でたくさん飲んで搬送される人が減ったり増えたりする一方で、
家でたくさん飲んでアルコール依存症になる人はコンスタントにいらっしゃいます。

近年、アルコール度数8%以上の強烈な缶チューハイ、いわゆる「ストロング系」のお酒が、低価格で口当たりよくゴクゴク飲めるということで
若者を中心に絶大な人気を誇っています。東京の繁華街を歩けば、ストロング系のロング缶にストローを刺してチューチュー吸いながら
闊歩(かっぽ)する“ロングストロング系”な若者とすれ違います。カジュアルにとっとと出来上がれるお手軽さも人気だと思われますが、
危ないですよね。人によっては1日に3缶も4缶も飲むこともあるようで、ビール換算なら毎日3〜4L、テキーラショットなら10杯以上
飲んでいることになります。まさにショットはちょっと依存症の温床。

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