中国の消費者物価、2009年以来の大幅下落−デフレ圧力拭えず

中国の消費者物価は1月も下落し、2009年9月以来の大幅なマイナスとなった。中国経済は根強いデフレ圧力を拭えずにいる。

国家統計局が8日発表した1月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比0.8%低下。ブルームバーグ集計のエコノミスト予想中央値は0.5%低下だった。

1月の生産者物価指数(PPI)は前年同月比2.5%低下と、16カ月連続のマイナス。予想中央値は2.6%低下、昨年12月は2.7%下落だった。

デフレリスクは重大だ。中国が現在のトレンドを大きく反転させることができなければ、物価の下落が続くとの見通しから買い控えが起こり、下降スパイラルに陥る危険性がある。そうなれば消費全体が落ち込み、企業部門にも波及することになる。

不動産危機はなお経済と信頼感の最大の足かせとなっているが、景気の停滞感を最近顕著に表しているのが株式相場の急落だ。ここ数日は値上がりしているが、投資家は中国当局による政策支援の強化を期待している。

エコノミストらは、不動産市況の低迷を主因に中国のデフレ圧力が少なくともあと半年は続くとみている。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-02-08/S8IKOTT0AFB400