14万円超のベーシックインカムを1年間毎月貧しい家庭に与えた結果何が起きたか?

2022年にアメリカのテキサス州・オースティンでは、135の低所得世帯に対し、毎月1000ドル(約14万6000円)のベーシックインカムを
支給する試みを1年間にわたり行いました。同時に、支給されたお金をどのように使用するか、生活がどのように変化するかについての
調査も行われました。

ベーシックインカムの支給は、住宅状況の改善だけでなく、さまざまな利点ももたらしました。ベーシックインカムの支給によって、
9%の人がアルバイトやパートなどの労働時間を減らしたことを報告しています。労働時間が減少した結果、より良い仕事に
就くためのスキルの取得に時間を充てることが可能になりました。また、支給されたベーシックインカムを通勤費として用いることで、
「より良い仕事に就くための障壁を打ち破る」ことができたという対象者が7%いたことも報告されています。

一方で、The Urban Instituteによると、1年というベーシックインカムの期限が近づくにつれて、かなりの数の参加者が、「この実験が
終わった後も生活をうまくやりくりできるかどうか」について心配していることも明らかになっています。海外メディアのViceは
「実験が終わったときに何が起こるかという不確実性に伴って、悪影響が生じる場合もあります」と指摘しました。

https://news.livedoor.com/article/detail/25807012/