三重県尾鷲市で300年以上続く奇祭「尾鷲ヤーヤ祭り」で、男性たちが全裸で海や川に入る神事が、今年から水着などを着用して行われることが決まった。尾鷲神社の氏子総代会が19日、明らかにした。裸の画像がインターネットで拡散し、県警からも「犯罪を発生させる可能性がある」と指摘されていた。

 尾鷲神社の例大祭であるヤーヤ祭りは戦国時代の武士の名乗り「ヤーヤー我こそは」に由来し、毎年2月に開催されてきた。祭りでは地元男性らが全裸で海や川に入って体を清める神事「垢離掻(こりか)き」が行われるが、神社によると、10年ほど前から参加者の画像がSNSなどに無断投稿され、苦情も寄せられていたという。

 昨年に尾鷲署から助言されたこともあり、総代会は今年から水着やふんどしを着用して行うことを決めた。仲敦司・総代会長(80)は「形は変えても伝統行事を守っていきたい」と話した。

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