中国CPI・PPI、12月もマイナス続く デフレ圧力根強い

[北京 12日 ロイター] - 中国国家統計局が12日発表した2023年12月の消費者物価指数(CPI)は前年比0.3%下落し、3カ月連続のマイナスとなった。生産者物価指数(PPI)も下落し、デフレ圧力が続いている。

CPIは前月比では0.1%上昇した。11月は前年比、前月比ともに0.5%下落だった。

ロイター調査では前年比0.4%下落、前月比0.2%上昇と予想されていた。

統計局はCPIの前年比の変動に大きく影響している豚肉価格が26.1%下落と、下げが緩やかになったと説明した。

一方、サービス部門のインフレは加速し、観光とホテル宿泊の価格がそれぞれ6.8%と5.5%上昇した。

12月のPPIは前年比2.7%下落で15カ月連続のマイナス。アナリスト予想は2.6%下落、11月は3%下落だった。

弱い物価指標は中国の広範な内需低迷を浮き彫りにしており、当局はデフレマインドが定着する可能性を引き続き警戒している。中国人民銀行(中央銀行)は経済を下支えし、物価上昇を促すためにマクロ経済政策の調整を強化すると表明している。

https://jp.reuters.com/markets/japan/funds/OE6TVZXJNJPU7F72WXSJNMGAAI-2024-01-12/