有事に自衛隊などが活用の空港や港 政府が沖縄に必要性説明へ

政府は今年度中をめどに有事の際に自衛隊などが活用できる空港や港を指定して、運用や整備の方針を策定することにしています。南西諸島が中心となる見込みですが、沖縄県は現時点では受け入れられないとしていて、政府は必要性を丁寧に説明し理解を得たい考えです。

政府は「国家安全保障戦略」に基づいて有事に備えた公共インフラの整備や拡充を進めていて、今年度中をめどに自衛隊や海上保安庁の艦船や航空機が活用できる空港や港を指定して、運用や整備の方針を策定することにしています。

拠点の選定は、いわゆる「台湾有事」も念頭に南西諸島を中心に進められる見込みですが、沖縄県は「自衛隊がどのように使用するのか不明瞭だ」などとして、現時点では受け入れられないとする考えを示しています。

このため政府は、沖縄県側と協議を続けることにしていて、必要性を丁寧に説明し理解を得たい考えです。

また、平時から自衛隊や海上保安庁が訓練などを行えるよう、空港や港の管理者と円滑な利用に向けて意見交換を行う新たな枠組みも設けたいとしていて、今後、調整を加速させることにしています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20231224/k10014298411000.html