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エホバの証人「児童に性的虐待多数」 元2世信者ら調査報告

宗教団体「エホバの証人」の元2世信者らでつくる団体「JW児童虐待被害ア
ーカイブ」は28日、教団内での性的虐待に関する調査報告を発表した。就学
前に性的表現を見聞きさせられたり、信者から性被害を受けたりした経験など
が多数寄せられた。代表の綿和孝さん(仮名)は「被害は今もある。子供を守
る取り組みが必要だ」と訴え、こども家庭庁に実態調査を求める要望書を提出
したと明らかにした。

調査は7月に実施。交流サイト(SNS)を使い、教団内で性的虐待やハラス
メントを受けた人に回答を呼びかけた。159人(元信者147人、現役信者
12人)が回答し、うち11人には面接も行った上で被害の聞き取りもして証
言を得た。

「信者から性暴力を受けた」と答えたのは37人で、当時は未成年だったのが
35人。内容(複数回答)は「体を触られた」24件、「性的な言葉をかけら
れた」14件、「下着姿や裸を見られた・撮影された」11件など。被害に遭
った後の通報や相談の有無に関しては、「誰にも相談しなかった」の21件が
最多だった。

集会や出版物を通して性的な表現を見聞きさせられた経験がある人は139人
で、うち137人は当時未成年だった。教団内では大人から乳幼児までが同じ
プログラムを受けるため、集会などで子供が年齢にふさわしくない性的表現に
さらされることになるという。

宗教虐待の対応に関する厚労省のQ&A文書では、児童に性経験を話すように
強制することや、年齢に見合わない性的表現を含んだ資料を見せたり、口頭で
伝えたりすることは虐待に該当するとしている。
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https://www.sankei.com/article/20231128-SX4EQ727FFME3AXL7PV67O7W5Y/