[ガザ 15日 ロイター] - イスラエル軍は15日、パレスチナ自治区ガザ最大のシファ病院内でイスラム組織ハマスに対する作戦を実行していると発表、病院内にいるハマスの全戦闘員に投降を呼びかけた。

ガザの保健省報道官はこの1時間ほど前、イスラエル側がシファ病院に数分以内に突入すると通達してきたと語っていた。 もっと見る

イスラエル軍は「シファ病院内の特定エリアで、ハマスに対する精密かつ的を絞った作戦を実施している」と発表した。

また、部隊には特別な訓練を受けた医療チームも加わっており、民間人には危害を加えないとしている。

ガザ保健省幹部のムニール・ブルシュ医師はアルジャジーラ・テレビに対し、イスラエル軍が病院の西側を急襲したと指摘。「大きな爆発音と粉じんがわれわれのいるエリアに入ってきた。病院内で爆発が起きたと思われる」と語った。

イスラエルは、ハマスがシファ病院の地下に司令部を設けており、病院と地下のトンネルを使って軍事作戦を隠蔽し、人質を閉じ込めていると主張。ハマスはこれを否定している。

広告 - スクロール後に記事が続きます
イスラエル軍報道官はCNNに対し、病院施設はハマスにとって「作戦の中心拠点」と語った。

米国は14日、イスラエルの結論を支持する独自の情報があると表明した。

ハマスは15日、米国の表明が病院襲撃の「青信号」になったと指摘し、イスラエルとバイデン米大統領に襲撃作戦の全責任があるとした。

ハマスが支配していないヨルダン川西岸地区では、パレスチナ自治政府のアルカイラ保健相が「シファの医療スタッフ、患者、避難民の生命について、占領軍(イスラエル)に全責任を負わせる」とする声明を出した。

https://jp.reuters.com/world/mideast/ZF4BENWSOFOZJJAOKSAYS24FHU-2023-11-15/