エアロスミス、異色コラボのたい焼き発売 実は差し入れめぐりメンバー大げんかで解散危機の逸話もあるほど大好物

 デビュー50周年を迎えた米5人組ロックバンド・エアロスミスが、人気たい焼きブランド「天然鯛焼 鳴門鯛焼本舗」とコラボレーションすることが8日、分かった。

 アルバムの全世界セールス1億5000万枚以上、2001年に「ロックの殿堂」入りした“生けるロックの伝説”と、全国に店舗を展開するたい焼きの名店によるタッグ。一見すると異色コラボに映るが、実はメンバーのたい焼き好きは、ファンの間ではよく知られている。

 ボーカルのスティーブン・タイラー(75)は、来日した際にたい焼きと出会って以来ハマり、愛してやまない。来日公演の度に欠かさず購入し「日本の神秘」と表現するほどだ。ライブ前に10個食べたというエピソードもあり、18年のハロウィーンには、自身のインスタグラムにたい焼きのかぶり物をしたコスプレ写真を投稿している。

 ギターのジョー・ペリー(73)も、来日時のラジオ番組のインタビューで「言いたいことがある。たい焼きは完全食品だ!」と語ったほど。メンバー同士がファンからの差し入れのたい焼きを巡って大げんかし、解散の危機に陥ったという逸話まである。

 たい焼きの餡(あん)は、50周年ベストアルバム「グレイテスト・ヒッツ」のジャケット写真の赤をイメージした、りんご餡に決定。商品を包む外袋「一匹袋」にはオリジナルデザインが施される。11日から全国38店舗で1匹300円(税込み)で発売され、餡がなくなり次第、終了となる。

 エアロスミスは9月にキャリア最後のフェアウェルツアー「Peace Out」が開幕したが、タイラーが声帯を損傷し喉頭を骨折したため、一時休止中。回復を待って、来年から再開する予定だ。同ツアーの日本公演は発表されていないが、一日も早い回復を願うばかりだ。

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