イタリア料理のファミリーレストランを全国で展開する「サイゼリヤ」(埼玉)の店舗で料理の中にカエルが混入する事案が3件あったことが2日、同社などへの取材で分かった。同社は自社工場で製造したサラダに混入した可能性が高いとみて、保健所の調査を受けて検品を強化している。

産経新聞の取材に応じた客の女性によると、10月21日に家族3人で東京都杉並区の「サイゼリヤ阿佐ヶ谷駅南口パール商店街店」を訪れた。注文した「小エビのサラダ」と「モッツァレラのサラダ」を食べていたところ、体長3センチほどで右後ろ脚が欠損したカエル1匹が皿の中から飛び出し、テーブルの上で動き回ったという。

サイゼリヤ側は取材に対し、カエル混入は他店舗を含め同時期に3件確認されたと説明。全国約740店舗向けに神奈川工場で製造されたカット野菜のレタスに混入した可能性が高いという。同25日からは「(レタスの)葉は1枚ずつ剥がして裏表を確実に目視点検してから工程に流すよう変更した」と明らかにした。

すでに保健所の調査を受けたとしており、「原料や製造工程中の検品を強化して再発防止に努める」とした。

利用客の女性は「サラダを食べた直後から胃腸の不調が続き、病院を受診したことをサイゼリヤ側に伝えたが、製造ラインをストップさせなかった。食の安全を軽視している」と憤りをあらわにしている。

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https://www.sankei.com/article/20231102-YVQIKXLREBJ4VLX2TBUI7FJH34/