ジャニーズの問題が遂に、というか漸く表沙汰になった。
かなり前、そう10年、20年ではすまない昔から僕らの業界では当たり前のように知られていた話だが、漸く断罪される時が来たらしい。

何年前だったか、ある売り出しの女優を番組に起用しようとしたら、テレビ局から待ったがかかった。
その女優がジャニーズのタレントと一寸トラブッたことがあったらしく、その女優を使うなら今後おたくの局から全ジャニーズ関連のタレントを引き揚げると脅されて、
だからその女優は使えないのだと申し訳なさそうに局から言われた。その横暴さに啞然としたことがある。

芸能界には昔からそういう暴力団的風潮があって、いくつかの大手プロダクションには逆らえないという都市伝説的奇怪な掟がある。
何度か敢えてそういう掟に、無鉄砲に逆らってケンカしたことがあったが、そこへ今回のジャニーズ事件である。

永年耐えに耐えた告発者の勇気には大きな拍手を送るものだが、さすがにここまでの真実を知らされると、永年この世界のはじっこにいたものとして自分の無知がくやまれる。
でも、いつも送ってくるテレビ雑誌は、半分ジャニーズのPR誌の如き様相で、中身の半分はジャニーズのグラビア。どうなってるンだと年中思い、だが新聞をとっていない山奥暮らしの身には、これがないと番組表が判らない。

そこで思うのは、このジャニーズという怪物企業と日本のマスメディアの関係である。一体このつながりは何処から始まったのか。

https://www.zaikai.jp/articles/detail/3211/1/1/1