ことし7月、大阪・浪速区のマンションの部屋で80代の男性の遺体が見つかった際に、警察が保管していた遺留品のうち、現金3万円がなくなっていたことが分かりました。
警察は、現場か警察署内で何者かが盗んだ疑いもあるとみて調べています。

警察によりますと、ことし7月、大阪・浪速区のマンションの部屋で白骨化した80代の男性の遺体が見つかりました。
事件性はないとみられていて、警察は部屋にあった現金11万円が入った封筒などの遺留品をビニール袋に入れ、いったん部屋の外の通路に置いた後、浪速警察署の刑事課で保管していました。
しかし、警察署に戻ってからおよそ6時間後に袋の中身を確認したところ、封筒に入っていた現金のうち、3万円がなくなっていたということです。
遺留品が入った袋を部屋の外の通路に置いていた時には、警察官が10分余りにわたって目を離していたということで、警察は現場か警察署内で何者かが盗んだ疑いもあるとみて調べています。
また、22日、男性の遺族に連絡を取り、経緯を報告するとともに謝罪したということです。
大阪府警察本部刑事総務課の津川浩徳 課長は、「不明となった現金の確認作業を進めるとともに、貴重品などの適切な管理に努めるよう指導を徹底してまいります」とコメントしています。

大阪 警察保管の遺留品から現金3万円なくなる
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20230922/2000078128.html