「こんなお面かぶっている人が病院に入ってきたら、なりすまし以前に不審者だろう」「リアリティーがない実験だ」──。
長崎市の内科医院院長(67)が自分の顔写真のお面を使ってマイナ保険証のカードリーダー(読み取り機)の顔認証を試み、
あっさり認証してしまった実験動画を公開したところ、ネット上で批判的な意見が相次いだ。

そこで院長が今回、実物大よりもはるかに小さい顔写真で試したところ、やはりあっさりと認証されてしまった。

厚労省もかねてオンライン資格確認システムの根幹となるカードリーダーの精度を懸念。
メーカーや業者に精度を向上させるよう要請していたことも分かった。


◆メーカーも「認識している」

今回の実験動画では、院長が実際にマイナンバーカードに使用している顔写真を8.5×10.2センチの大きさにプリント。
前回と同じ機種のカードリーダーに自らのマイナ保険証を置いて認証を試みた。

動画には、顔認証の際、顔写真のプリントをカメラの前にかざすと、あっさり認証された様子が収められている。
「画像を見てもらえば分かりますが、当院の場合、カードリーダーは受付の外(待合室側)にあるので、
受付の人間からは、操作している部分は見えにくいです」と院長。

院長はまた、自分の医院のものとは異なるメーカー2社のカードリーダーでも同様に顔写真で認証されてしまわないかどうか、
他の医院で10回にわたり試してみたところ、いずれも認証されなかったという。


https://i.imgur.com/USTF0AI.png



マイナ保険証のカードリーダー 小さな顔写真でも認証された
https://www.tokyo-np.co.jp/article/271809