佐藤氏が会見で言及したのは、取り調べを終えた妻と木原氏がタクシーに同乗した際、ドライブレコーダーに残された2人のやりとりだ。木原氏が妻に「俺が手を回しておいたから心配すんな」との言葉をかけたと文春は報じていたが、さらに佐藤氏は会見で次のように明かした。

「(タクシーの中の木原の発言は)もしかしたら励ましているだけかもしれないですよね。『俺が後ろで手を回してやる』とか、ハッタリかもしれないじゃないですか。夫が妻を励ましているというふうにも取れる。ただ、俺がビックリしたのが、そのタクシーの中で、Yさんの名前が出てきたこと。(木原と妻の)2人の間でYさんを共有していたんだな、と」

 本来なら面識などないはずのY氏の名前をなぜ知っているのか──。つまり、木原氏は、かつて自分の妻と“親密な関係”を築き、事件当日を知る重要人物の存在を約5年前から把握していたことがうかがえる。事件のキーマンまで知っていたとすれば、どうして不審死事件の報道を〈事実無根〉と言い切れるのか。

 それでも〈事実無根〉と言い張るならば、Y氏の存在を知るに至った経緯はいかに? 木原氏の説明が待たれる。

日刊ゲンダイ
23/08/01 16:20
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