なにこれ・・・

シングルマザーで保育士のミユキ(優香)は、震災ボランティアで訪れた東北で、スリランカ人のクマラ(オミラ・シャクティ)と出会う。
1年後、運命的な再会を果たした2人は次第に惹かれ合い、ミユキの娘・マヤ(伊東蒼)を交えた3人は家族のように一緒に暮らし始める。
同僚保育士のほなみ(石川恋)はよき理解者だ。
最初は3人を微妙な目で眺めていたアパートの大家・水上(池津祥子)もやがてミユキたち家族を応援するようになる。

婚姻届を提出し正式に夫婦となった直後、クマラはオーバーステイを理由に入管施設に収容、母国への強制送還を命じられる。
処分の再考を訴えるも、入管職員・上原(吉岡秀隆)は事務的に拒絶する。
口頭審理では偽装結婚ではないかと疑われ、絶望するクマラとミユキ。
入管での面会はアクリルごしに30分のみ。

理不尽な対応への怒りと、助けられない悔しさにミユとマヤは打ちひしがれるが、わずかな望みを託して弁護士・恵耕一郎(滝藤賢一)を訪ねる。
その恵弁護士を紹介してくれたのは入管でこの件に対応した上原だった。
上原は入管の現状に疑問を感じ、入管を辞して行政書士となっていたのだ。

クマラを助けるためには、裁判を起こして裁決取り消しを勝ち取り、在留特別許可を得るしかない。
ただ家族3人で暮らしたいだけ…ささやかな願いを胸に秘め、国を相手どった戦いに挑んでいく。