ウクライナのソルスキー農業政策・食料相は19日、黒海沿岸にある南部オデーサ州のチョルノモルスク港が夜間にロシアの攻撃を受け、穀物輸出施設が大きな被害を受けたほか、貯蔵されていた大量の穀物が失われたと明らかにした。

ロシアは17日、トルコと国連が仲介した黒海経由の穀物輸出合意(黒海イニシアティブ)を延長せず、履行を停止すると表明。ウクライナは、ロシアによる港湾施設への空爆は意図的で計画的なものだと非難している。

ソルスキー農業相によると、夜間の空爆で失われた穀物の量は6万トン。黒海穀物輸出合意の下、60日前に出荷されるべき穀物だったという。

被害を受けた施設の完全な修復には少なくとも1年かかるとし、穀物輸出施設に対するロシアの攻撃は
「ウクライナに対するものではなく、全世界に対するテロ行為だ。世界の食料安全保障が再び危険にさらされている」と非難した。

https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-attack-port-idJPKBN2YZ17Z