処理水放出、賛成多数 一方で風評被害は「不安」 朝日世論調査

 朝日新聞が15、16日に実施した世論調査(電話)で、政府が夏ごろに始める方針を示している東京電力福島第一原発の処理水の海洋放出については、「賛成」51%が「反対」40%を上回った。一方で、放出により風評被害が起きる不安を「感じる」人は「大いに」「ある程度」合わせて76%を占めた。

 放出方針への賛否は、2021年5月と22年2月に聞いた際には賛成と反対が拮抗(きっこう)していたが、今年3月の調査では賛成51%が反対41%を上回った。政府の示す放出開始時期が近づく中で、前回同様の傾向が続いた。

 賛否の割合は男女で大きく異なり、男性は賛成65%、反対29%に対し、女性は37%対49%と逆転。女性に限ると、今年3月の42%対48%より否定的な傾向がさらに強まっている。

https://www.asahi.com/articles/ASR7J75XCR7FUZPS004.html

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