那須塩原署は8日夜、那須町豊原乙の路上で、警察官が取り押さえた同所、無職男性(52)が保護から約1時間15分後、搬送先の病院で
死亡したと発表した。男性は同日午後、自宅敷地内で包丁を持って大声で怒鳴るなどしており、警察官が駆け付けていた。同署は男性の死因などを調べている。

 同署によると、同日午後1時20分ごろ、男性の妻が同署の豊原駐在所を訪れ、「夫が刃物を持ちだして自宅敷地をうろついている」などと
インターホンを通じて申告した。警察官が駆け付けると男性は包丁を持ち、自宅1階のウッドデッキで怒鳴るなどしていたという。

 同署員らが約2時間、刃物を手放して落ち着くよう説得したが、男性が路上に出てきたため警察官6~8人で取り押さえたという。保護後、
男性の口元からは出血があり、警察官が救急車を要請。当時、男性に意識はあったという。男性は保護から約1時間15分後、搬送先の病院で死亡した。

 また取り押さえに当たった同署員が、男性の包丁で右脇下付近に軽い切り傷を負った。保護男性の死亡について、同署は「現時点で警察官の
対応に問題はなかったと捉えている」としている。

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