ソウル市で支援している放送局「ソウル市メディア財団TBS」は、政治的な偏向報道で物議を醸したことについて謝罪した。今後は、公正性を強化するために、社員の不当な政治活動を禁止する一方、当分の間は時事番組を編成しないことにした。

 TBSのチョン・テイク(鄭泰翼)代表取締役は12日、ソウル市麻浦区上岩洞のラジオ公開ホールで「公営性強化のためのTBS革新方案」を発表した。「政治的な偏向で物議を醸し、公営放送として公正性を毀損した。市民の皆さんに大きな失望を与えたことに、心から謝罪します」と述べた。

 革新案によると、TBSは先月、職員の不当な政治活動を禁止する内容の「役職員行動綱領」を改正した。改正された行動綱領では、勤務時間中に業務と関係のない政治活動を禁止し、適法な政治活動であっても機関(TBS)の政治活動と誤解されないよう注意するという内容を盛り込んだ。

 TBSはまた、放送通信委員会など監督機関で法定の制裁を受けたり、社会的に物議を醸した芸能人、放送人、政治家の出演を規制する「放送出演制限審議委員会」を新設することにした。KBSなど他の放送局の出演規制審査委員会を準用して、規定を新設する予定だ。

 また、市民サポーターズと一般視聴者・聴取者で結成されたコンテンツ市民参加団を新設し、プログラムの企画段階から市民の意見を取り入れる窓口にすることにした。

 TBSは「内部に自律的な相互牽制システムが整っていないため、事実をチェックする専門の人材が不足している。それで外部から公正性についての指摘があった」と改善策を用意した背景を説明した。また、「コンテンツに関する外部の批判を受け入れ、これを再び製作に反映する良好な構造になっていなかった」と付け加えた。

 TBSはまた、政治的な偏向報道が問題になったことを考慮し、当分の間は時事番組を編成しないことにした。

 ラジオ本部のコ・ミンソク本部長は、「キム・オジュン(金於俊)氏やシン・ジャンシク(申荘植)氏などのDJが番組から降りた状態で、時事番組をどのように編成するか気になる方々が多いだろう。PDたちに会社のガイドラインを教育し、本部長たちの校閲能力を備えるまでは、時事番組を編成する計画はない」と述べた。

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