「大工」が20年で半減、深刻な後継者不足で不動産にも影響か《楽待新聞》

木造住宅の建設や修繕を行う大工の人口が、近年急激に減少しています。2022年末に公表された国勢調査では約29万人と、
過去20年間で2分の1に減少しました。大工の人手不足が深刻化することで、木造住宅の建設や修繕が追いつかず、
工期の遅れや人件費の高騰などの弊害が出る可能性もあります。今回は国勢調査などの結果をもとに、
大工の人口の推移や減少の原因を見ていきます。また、不動産投資家にどのような影響があるのか、
木造住宅のリフォームを数多く行う投資家2人に話を聞きました。

■大工人口、20年間で半減

総務省は2022年12月、2020年に行った国勢調査の結果を発表しました。調査によれば、現在の日本の大工の人口は約29万3000人。
2000年時点の約64万7000人と比べると、20年間で半分以下に減少しています。

大工人口が減少している背景には、高齢化が進んでいることが挙げられます。2020年時点において、大工人口の約30%を
65歳以上の高齢者が占めています。2010年では約12%だったため、過去10年で急速に高齢化が進んだことが伺えます。
一方で2020年の30歳以下の大工の割合は全体のわずか7%にとどまっており、後継者不足に悩まされている実情も浮かんできます。

https://finance.yahoo.co.jp/news/detail/80897d5344ddea6b091cf1e8a754c7f947cd6f03