【ニューヨーク時事】2日の米株式市場では、米中堅銀行ファースト・リパブリック銀行の経営破綻を受け、
金融不安が再燃し、地方銀行を中心に金融株が下落した。ファースト銀や、3月に破綻したシリコンバレー銀行(SVB)などと
似た事業や預金の構造を持つ地銀が売られている。さらなる連鎖破綻を警戒し、「投資家が弱い銀行を探す展開」
(邦銀関係者)が再来した。

 カリフォルニア州のパックウエスト・バンコープは約28%安、アリゾナ州のウエスタン・アライアンス・バンコーポレーションは
15%安と急落。ザイオンズ・バンコープ、コメリカなどの地銀も、下落率は10%を超えた。

 3月以降に破綻したSVBなど3行は、いずれも預金保険の保護上限を超える預金が多く、金融不安時に流出が
起こりやすい共通点があった。2日に株価が下落したウエスタン・アライアンス、ザイオンズなども、昨年末時点で預金の
5割以上が保護上限を超えていた。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023050300190&g=int