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AFP=時事
コロンビアで行われている低身長症の人々によるコミカルな闘牛ショー(2012年2月19日撮影、資料写真)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】スペイン議会は27日、低身長症の人によるコミカルな闘牛ショーを禁止する法案を可決した。障害者団体はこの動きを歓迎したが、これまでショーを演じてきた団体は反発している。
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「こびとトレーロ(闘牛士)」を自称するエンターテイナーが消防士に扮(ふん)し、若い牛を殺すことなく追い回すショーは長年、観客を楽しませてきた。演者の数は減っているが、今でも各地の守護聖人の祭りなどで見かける。
新法は、障害者差別に関する欧州連合(EU)指令に沿ったもので、「障害者およびその境遇が公衆の嘲笑を誘うために用いられるショーや娯楽活動」を禁止している。
社会権省の諮問機関、スペイン王立障害者協会(Royal Board on Disabilities)は「公共の場で障害者を辱めるショーを禁止したことで人権が一歩前進した」と評した。
同協会のヘスス・マルティン事務局長は「こうした恥ずべきパフォーマンスを大人に連れられ見に行った多くの子どもに、違いがあることを笑ってもよい、という誤った考えを与えてしまっていた」と述べた。
一方、自分たちは尊敬され、評価も受けていると感じている「こびとトレーロ」も多く、ショーがなければ生活が危うくなると反発している。
ある当事者団体は「私たちは闘牛士であり、芸術家だ。禁止事項はこりごりだし、施しは要らない」とフェイスブック(Facebook)にコメントした。また、採決前には議会前で禁止に抗議する「こびとトレーロ」のグループの姿もあった。
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