京都府亀岡市の保津川で観光船が転覆し、1人が死亡、1人が行方不明になっている事故で、船を運航する組合が会見を開いています。
会見の冒頭、豊田知八代表理事は、「この度は大変ご迷惑とご心配をおかけしたこと大変申し訳ございませんでした。事故に遭った方には本当に怖い思いをさせて申し訳ございませんでした。お亡くなりになった船頭にお悔やみ申し上げます。」と謝罪しました。

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会見は午後5時前に始まり、豊田代表理事のほか、豊田覚司営業統括理事、井本哲也運航管理理事が出席した。豊田氏は冒頭、「船が出発して20分すぎに大高瀬の急流で船頭が投げ出され、舵を回復しようとしたが間に合わず、正面の岩にぶつかった。船が横になり、波を受て転覆したため乗船していた全員が川に投げ出された」と事故の状況を説明した。
事故は、28日午前、亀岡市保津町の桂川で発生。乗客と船頭計29人が乗った船が岩に衝突して転覆し、船頭の田中三郎さん(51)=同市=が死亡、船頭の男性が行方不明になった。乗客25人と船頭2人は救出され、9人が低体温症などで搬送されたが命に別条はなかった。
豊田氏によると、船の運転を担う船頭は4人で、先頭に立つ竿差しが1人、動力部分に当たる櫂(かい)の担当が2人、船尾で舵を持つ1人で役割分担している。豊田氏は「舵を持つ船頭が空振りのような『空舵』でバランスを崩し、船から落ちた。態勢を立て直すために、櫂の担当がすばやく舵の方向に向かったが、船が岩に激突した」と説明し、転覆事故の主因は「空舵で間違いない」と述べた。一方で空舵が起きた要因は「本人の問題か自然のことなのか、確実なことは言えない」とした。
保津川下りは亀岡市と京都市右京区・西京区の嵐山を結ぶ約16キロの川下りで、年間20~25万人が乗船する。2015年8月にも船頭が落水して死亡する事故があった。

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