全国で相次ぐ強盗事件を利用した新たな特殊詐欺の手口とみられる電話が各地で相次いでいることが14日、
警察庁への取材で分かった。

 警察官を装って「強盗に狙われている」「逮捕者があなたの家の写真を持っていた」などと告げる内容で、
少なくとも10都府県で約50件確認されているという。これまでに被害は出ていないが、同庁は全国の警察に
周知し、警戒と対応を指示した。

 同庁によると、10都府県は宮城、栃木、群馬、千葉、東京、神奈川、石川、静岡、京都、和歌山。一連の
強盗事件が連日のように報道され始めた1月下旬から今月10日までで少なくとも約50件に上る。

 「あなたの家が狙われている」のほか、「逮捕した人物の携帯電話からあなたの家の写真と住所が出てきた」や
「お金が1000万円あるとのメモが出てきた」という内容もあった。いずれも電話を受けた人がおかしいと気付き、
途中で切れたという。

 宮城では1月下旬以降、約10件が確認された。仙台市青葉区や多賀城市の住宅に、警察官を装った人物から
「銀行員を逮捕した。強盗に狙われている」「あなたの家が犯人に狙われている」などと電話があった。
県警は相手に、警察官だと思い込ませて、キャッシュカードをだまし取る特殊詐欺の一環とみている。

 警察庁の担当者は「広域強盗が話題になっており、不安をあおってだまし取ろうという手口かもしれない。
電話が来たら警察に相談してほしい」と警戒を強めている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/27c0ab545e1d64cdda5c932fd8a14da29bbedaa3