国内で相次いでいる一連の広域強盗事件で、指示を出していた疑いがあり、フィリピンの入管施設に収容されている
日本人4人のうち、2人について、フィリピンの裁判所で2日、別の事件の裁判の審理が行われました。日本側への身柄の
引き渡しの前提条件となる裁判の棄却には至らず、今月7日に再び審理が行われることになりました。

フィリピン政府は、日本の警察当局が身柄の引き渡しを求めている、渡邉優樹容疑者や今村磨人容疑者ら4人について、
全員の早期の引き渡しを目指しています。

しかし、4人のうち3人は、フィリピン国内で別の事件の裁判手続きが進められていることから、日本への引き渡しの
障害となっています。

こうした中、首都マニラにある裁判所では2日午前、渡邉容疑者と小島智信容疑者の2人について、女性とその子どもに
対する暴力防止法違反の事件の審理が行われました。

弁護士や裁判所の関係者によりますと、2人は収容されている入管施設からオンラインで裁判に臨み、
弁護士の質問にそれぞれ答えたということです。

また、告訴をした女性2人も出廷しました。

検察側は裁判の棄却を求めましたが、2日に判断は示されず、弁護士によりますと、継続して審理することになり、
次の裁判は今月7日に行われるということです。

フィリピン政府は、今月8日からのマルコス大統領の日本訪問までに4人の身柄を日本側に引き渡したいとしていますが、
実現するかどうかは流動的になっています
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230202/k10013968481000.html