昔と今で内容が大きく変わっている日本昔話といえば、「さるかにばなし(合戦)」が有名だ。


そもそも「さるかに合戦」というタイトルが現代では「さるかにばなし」になっていることに驚く人も多いだろう。


昭和生まれの筆者にとっては「さるかに合戦」だが、現代っ子には「さるかにばなし」として馴染んでいる。「合戦」のまま出版されている絵本もまだあるにはあるが、「戦い」という表現があまりよろしくないらしい。


【さるかにばなしの昔と今】
昔→今
カニは猿が木の上から投げた柿で甲羅を砕かれて死んでしまう

カニは猿が木の上から投げた柿があたって気絶するが、一命をとりとめる


子カニと仲間が協力して猿をこらしめる

子カニと仲間が協力して猿をこらしめる/または寝込んでしまったカニのために仲間だけで猿をこらしめる

【カチカチ山の昔と今】
昔→今
タヌキはおばあさんを騙して殺してしまう

タヌキはおばあさんを殴って気絶させる


皮を剥いでおばあさんに化けたタヌキは、おばあさんの肉を煮込んだ「婆汁」をおじいさんに食べさせる




あの手この手でタヌキをこらしめたウサギは、最後に泥船でタヌキを溺れさせ仇を打つ

あの手この手でタヌキをこらしめたウサギは、最後に泥船でタヌキを溺れさせ反省させる

さるかにばなしもそうだが、改心した悪役をみんなが許して平和に仲良く共生するというのが今風のハッピーエンドなのかもしれない。

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