<社説>「建白書」10年 普遍的価値は一層増した
米軍普天間飛行場の閉鎖・撤去と県内移設断念、垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの配備撤退を求める「建白書」が、県民代表から当時の安倍晋三首相に手渡されて10年を迎えた。
 県民の要求は実現していない。辺野古新基地建設は強行され、オスプレイは居座り続ける。だからといって「建白書」を過去の文書として片付けるわけにはいかない。政府は県民の願いに背を向け、米国と共に南西諸島の軍備増強を進めている。

<中略>

10年前、「建白書」を携えた沖縄代表150人が東京・銀座でデモ行進をした際、「反日」「売国奴」と罵声を浴びせられた。現在、沖縄を嘲笑する言説がネット上にあふれている。
私たちは「沖縄ヘイト」の広がりにも「建白書」に込めた精神で立ち向かう必要がある。

https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-1653654.html