全国の物価の先行指標となる1月の東京都区部の消費者物価指数(生鮮食品を除くコアCPI)は前年同月比4.3%上昇となった。伸び率は前月の3.9%から拡大し、1981年5月以来、41年8カ月ぶりの高水準となった。総務省が27日に発表した。

  生鮮食品を除く食料は前年同月比7.4%上昇(前月7.5%上昇)、エネルギーは前月から横ばいの同26.0%上昇と高い伸びが続いた。全国旅行支援の縮小による宿泊料の下落幅縮小も押し上げ方向に寄与した。昨年12月のコアCPIは速報の4.0%上昇から3.9%上昇に改定されている。

  東京CPIの発表後、為替市場で円は一時1ドル=129円台半ばに上昇。市場予想(4.2%上昇)を上回る伸びとなったことを受けて、日本銀行による政策修正への思惑が強まり円金利が上昇、円が買われた。発表前は130円台前半で推移していた。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-01-26/RO0BWST1UM1401?srnd=cojp-v2