なぜワクチンに使われる遺伝子の毒性を無くさなかったのか?
//note.com/hiroshi_arakawa/n/n28aae5e250ce
コロナに話を戻します。コロナウイルス 、コロナワクチンに共通する毒性はスパイクタ
ンパクによるものですが、その毒性にはいくつかの要因があります。細胞表面に突出
したスパイクタンパクの棘も血栓の原因になります。フリン切断部位もスパイクタン
パクの血流への循環や毒性に関与しているようです。プリオン様モチーフもプリオン
病を引き起こす可能性が示唆されています。そして何よりも主な毒性は、ACE2に結合
する事によって血管内皮細胞を含むACE2発現細胞を障害する事です。

スパイクタンパクのACE2結合部位に変異を入れるだけでも、血管内皮細胞障害に関
した毒性を排除する事ができます。RBD (受容体結合ドメイン)だけをワクチンに使う
か、NTD (N末端ドメイン)も加えるかといった問題ではありません。タンパク全体を
使いながら不活性化型にする事は生物学の実験ではよく行われます。しかしながら、
ただ変異を入れれば良いという問題でもありません。変異が予想しない結果につなが
る恐れもあるからです。例えば即効性の毒であるジフテリア毒素とは違い、コロナの
スパイクタンパクの毒性は短期のものだけではなく中長期のものもあり多様です。
ワクチンとしての機能、毒性の評価、ADEを起こすかどうか、等。やはり長い時間を
かけて検証しないといけません。ワクチンが短期間で完成するとすれば、それは安全
確認を怠った場合でしょう。