謎の古史古伝、「三宅記」

伊豆諸島の神々は日本神話の中でも非常に特異な存在である
三嶋大社が伊豆の神々の総本山とされ、主祭神は事代主神とされている
この事代主神は謎の多い神様だと言われているのだが
伊豆諸島に伝わる三宅記という書物に事代主神が何処から来たのかが書かれているのである

古史古伝というのは古事記以前や古事記に記されなかった事柄が記載されており
三宅記、竹内文書、宮下文書、九鬼文書といった古史古伝が存在している

その三宅記にはなんと事代主神はインドから来たのだと書かれており
元々はインドの王子で、日本の神様が外国人だと明確に記しているのである
そして三宅記にはこの事代主神の神々の中に物忌奈命という神様がいるとも書かれており
伊豆の石廊崎権現神社に伝わる伝説に物忌奈命の別名は弓月君であるというものがある

この弓月君とは日本書紀に登場する秦氏の首長のことであり
秦氏とは大陸から何十万人という大集団で渡来した渡来人なのである

約1500年前に大陸から渡来した大勢の外国人達
故郷を追われ辿り着いた日本でいかにして神として祀られるまでに至ったのか