高麗大学教授で日本古代史学者の金鉉球は、『日本書紀』には倭が任那日本府を設置して、
朝鮮半島南部を支配しながら、百済・高句麗・新羅三国の三国文化を搬出していったことに
なっているのに、韓国の中学校・高校の歴史教科書では、百済・高句麗・新羅三国の文化が
日本に伝播される国際関係は説明がなされず、ただ高句麗・新羅・百済の三国が日本に文化を
伝えた話だけを教えており、さらに、百済・高句麗・新羅三国の文化を日本に伝えたとされる話の
朝鮮最古の史書は12世紀の『三国史記』であり、古代朝鮮の史書は存在しないため、
すべて『日本書紀』から引用している。

しかし、日本の学者が『日本書紀』を引用して、倭が朝鮮半島南部を支配したという
任那日本府説を主張すると、韓国の学界はそれは受け入れることができないと拒否するのは、
明白な矛盾であり、こうしたダブルスタンダードを平気で発生させる韓国側のスタンスが原因で、
日本の学界が韓国の学界を軽く見ているのではないか、と指摘している