外為17時 円、3日続伸 一時137円台後半 中国情勢巡りリスク回避強まる
為替概況
2022年11月28日 17:27
https://www.nikkei.com/article/DGXZASS0IMF06_Y2A121C2000000/

28日の東京外国為替市場で円相場は3日続伸した。一時1ドル=137円81銭近辺まで買われ、11月中旬以来の高値を付けた。17時時点は1ドル=138円37〜39銭と、前週末の同時点に比べ41銭の円高・ドル安だった。中国で新型コロナウイルス対策を巡る抗議活動が広がっていると伝わり、市場参加者のリスク回避姿勢が強まった。米長期金利が低下基調だったことも、円買い・ドル売りの要因に働いた。

新型コロナウイルスの感染を封じ込める「ゼロコロナ」政策を続ける中国で、政府への抗議活動が各地で広がっていると伝わった。中国の景気悪化や政治的な不透明感への懸念が強まり、円には運用リスクを回避する目的の買いが増えた。節目の138円を超えたことで、ストップロス(損失限定)の円買い・ドル売りを巻き込んだことも相場を押し上げた一因だったもようだ。

日本時間28日の取引で米長期金利が低下し、日米金利差の縮小を意識した円買い・ドル売りも入った。円相場の安値は139円42銭近辺で、値幅は1円61銭程度だった。

円は対ユーロで3日続伸した。17時時点は1ユーロ=143円50〜52銭と、前週末の17時時点に比べ97銭の円高・ユーロ安だった。

ユーロは対ドルで続落した。17時時点は1ユーロ=1.0370〜71ドルと、同0.0039ドルのユーロ安・ドル高だった。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕