まったくもって問題ない。この区議の方は、多様性と差別反対を表明しているドイツチームとサッカー協会を支持しているに過ぎず、反日的などといった批判にはあたらない。
現状として、カタールの人口のうち9割は外国人労働者だという。わずか一割のカタール人に富が集中しているのである。外国人労働者がサッカー場の建設のために、酷暑のもとでも休みなく働かされて、そのことにより多くの人々が亡くなったという。さらにカタールでは同性愛が違法とされていることも問題となっている。
今回のワールドカップで選手らが差別反対の声を上げているのには、こうしたカタールの人権侵害が背景にある。
最初に戻るが、羽鳥区議は、ワールドカップで、より多くの差別反対の声があがることを期待してドイツ勝利を願っていたのではないだろうか。日本共産党は日本を貶めるようなことは言わない。共産党=反日などという根拠のない噂話を利用した政党批判など、全くもって通用しないし、言論として低レベル極まりない。
日本人なら日本を応援すべきなのだろうか。こうした行きすぎたナショナリズムの押し付けこそが、よほど危険だと感じざるを得ない。