インドネシア ジャワ島の地震 5万人以上が避難 支援も課題に
2022年11月23日 4時22分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221123/k10013900981000.html

インドネシアのジャワ島西部で21日に起きた地震では、これまでに268人の死亡が確認されました。現地では倒壊した住宅などから避難した人の数が5万人以上にのぼり、救助活動とともに被災者の支援が課題となっています。

インドネシアのジャワ島西部では21日、マグニチュード5.6の地震があり、国家防災庁によりますと、これまでに268人が死亡し、151人が行方不明となっているほか、1000人以上がけがをしたということです。

現地では地震の強い揺れによって各地で土砂崩れが発生し、当局が巻き込まれた人々の救助を急いでいます。

また、その後も100回以上の余震が相次いだことから、およそ5万8000人が倒壊した住宅などを離れ避難生活を強いられています。

このうち西ジャワ州チアンジュール県の中心部では、およそ100人が空き地に集まりテント代わりにビニールシートを張って過ごしていました。

発生から24時間以上がたっても支援物資は届かず、被災者は手持ちの食料を持ち寄って空腹をしのいでいました。

地元メディアによりますと、被災者の間では食料のほかに毛布や紙おむつも不足しているということですが、土砂崩れで道路が寸断され支援が行き届かない場所も多く、インドネシア政府は対応を急いでいます。

気象当局は、今後、雨によって再び土砂崩れが起き被害が拡大する可能性もあるとして警戒を呼びかけています。